うちはこんにゃくでオーガニック栽培を始めたんですが、最初はなかなかうまくいかなくて。先輩から「重要なのは科学的視点で見ることだ」と助言をいただき、土壌分析をして作物に必要な養分を天然のもので与えて。ひとつひとつやっていくと、どんどん良くなっていったんです。オーガニック栽培を始めて10年くらいかかってやっと正しいやり方に出会えたんです。そして小松菜やほうれん草など、他の作物も慣行栽培からオーガニック栽培に切り替え、輪作をしながら畑を循環させるようにしました。
野菜の栽培は短くても一か月以上かかります。それだけの時間と手間をかけて栽培しても、曲がったり折れたり、大きくなりすぎたり。それらは売れないからみんな捨てちゃうわけですよ。もったいないじゃないですか。でもちょっと手間をかければ食品に加工できるし、冷凍すれば商品として出荷できる。つまり無駄がなくなるんです。畑のロスもなくなるし、出荷も安定する。安定した青果物をお客さまに供給できるんです。私たちが加工までやるのはこれが大きな理由ですね。
もともとグリーンアイオーガニックの冷凍野菜って輸入物だけでした。お客さまからは国産のものが欲しいという声はいただいていたんですが、オーガニック野菜の確保、さらには有機認証を取っている工場がとても少ないなかでトップバリュの品質基準をクリアできる冷凍加工工場があるのか。ニーズがあってもなかなか踏み込めませんでした。そんなときに別の取引先からのご紹介で、オーガニックで栽培から加工まで一貫して生産できるグリンリーフさんと繋がることができました。
自社内でこれだけの量のオーガニック野菜を確保でき、なおかつ冷凍加工までできるのはグリンリーフさんならではですね。有機認証についても農場はもちろん、加工工場まで取得されていますし。グリンリーフさんで作っていただいているのは高原栽培野菜です。寒暖差が大きいので野菜自体に甘みがあり、本当においしいのが特長です。ぜひ食べてみてほしいですね。
トップバリュは日本にオーガニックを増やそうという方針が明確じゃないですか。積極的に店舗で取り組んでいただけることで、オーガニック農業は広がるし、社会のいろんな問題の解決にも繋がる。目の前にある現実は大変かもしれないけれど、未来はこうなっていくというのを描いて。それを一緒にできることは自分自身とてもワクワクしていますね。