栽培方法のはなし - イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ)

たとえば、「慣行栽培」を行う人たちは、村の指導者が定めた基準に従い、化学肥料や化学的に合成された農薬を適切に使用して作物の品質と安定した生産量を保っています。市場には大きさや形が揃った作物が出荷されています。個性的なかたちのものは野菜のシートやドレッシングに加工され、無駄なく活用されています。

また、技術や技能を高め、肥料や農薬の使用量を慣行栽培の半分に抑えた「特別栽培」を行う村人もいます。この方法で育てられた作物は「特別栽培農産物」として市場に出荷され、その一部は村人から直接購入するお客さまもいます。

さらに、化学肥料や化学的に合成された農薬に頼らない「有機栽培」に挑戦する村人たちもいます。この栽培方法は、環境への負荷が少ない農業として、次世代に引き継いでいこうと他の多くの村の人々から注目されています。

有機栽培を始める前には、元々あった土地本来の状態に戻すための準備期間（＝転換期間）が必要です。この期間中は化学肥料や化学的に合成された農薬にたよらないなどの厳しい基準が村人たちによって守られています。この期間が終わると、有機栽培の基準に従っていることを確認する審査を受けます。

めでたく合格すると「オーガニック」や「有機」として国が認めたマークを付けて販売することができるようになります。この「有機マーク」の基準は、サステナブル国以外の一部の国でも「有機」として認められ、作物の輸出にもつながっています。

そんな村を訪れた旅人は、お互いの作物を認め、栽培についての知恵を出し合い、困ったときには助け合う村人たちの姿に心を打たれました。

サステナブル国のお店では、お客さまたちが自分の生活スタイルに合った農産物を楽しそうに選んでおり、日々の買い物が自然とサステナブルな選択につながっているようです。

旅人は、この村での体験を思い出しながら家族や友人へのお土産を選び、「自分の国でもこんなふうに楽しくサステナブルな選択ができる暮らしを広めたい」と、農業以外のテーマにも関心をもつようになりました。